大阪府道214号河内長野千早城跡線

大阪府道214号線は、大阪府河内長野市から南河内郡千早赤阪村に至る一般府道です。起点付近は住宅地の間を走行したり、途中からは山間部を走行したりと、距離が短いながらも色々な姿を見せてくれる府道です。

■大阪府道214号線 - プロフィール -
起点:大阪府河内長野市
終点:大阪府南河内郡千早赤阪村
延長:7.3km
■大阪府道200号線 ランク(個人的採点)
酷道ランク:★★★☆☆☆☆☆
走行満足度:★★★★☆☆☆☆
おススメ度:★★★★★★★☆
■走行年月日
令和3年(2021)3月14日

大阪府道214号線は、国道371号との交点『三日市駅前交差点』が起点となります。ただ朝7時~8時30分までは、歩行者・自転車のみしか走る事が出来ず、この時間帯は許可車以外の通行は禁止されています。そのため、車やバイクでの走破は上記の時間を避ける必要がありますね。さて、起点から早々、通行制限が設けられている理由が良くわかる道路状況。民家の間を走行する狭い区間です。YouTubeに投稿している動画を見ていただいた方はおわかりだと思いますが、走行早々に離合しています。この狭い区間ではおよそ160mです。その後は快適な駅前道路となり、180m程直進していきます。楠交通学橋東交差点に出てくるので右折します。

右折して進むこと170m。左手にセブンイレブン三日市駅前店様が見えてくるので、すぐの交差点を左折。左折直後には嬉しいヘキサが設置されています。ここから再度民家の間を通る狭い道を進んでいきます。離合が困難な道幅ですが、住宅地の間を抜けている事から交通量は多め。走行日は歩行者の方も多かった印象。もしかすると普段でも歩行者は多いのかも知れません。一部道路左脇には、深く広めの側溝が存在し、カバーもされていないので、簡単に脱輪できちゃいます。しかし一度脱輪してしまうと、自力では上がる事は出来ないでしょうし、道路を塞ぐ形になってしまうので、側溝、脱輪には要注意です。

セブンイレブン三日市駅前店様から走る事2.4kmの地点。直進、左方面の分かれ道に出てきますが、ここは左方面に入ります。ヘキサが設置されているので迷うことはありませんね。尚直進すると、『延命寺』に辿り着きます。延命寺は平安時代に開創し、江戸時代に現在の規模になった歴史あるお寺です。敷地内には樹齢1000年と言われている、夕照の楓(楓)があり、これは大阪府の指定天然記念物です。
延命寺行きの交差点との交点から先も狭い道路が続きます。この大阪府道200号線の最大の難関は、この延命寺行きとの交点から先です。山間部を走るので見通しは悪く完全な一車線道路。離合は出来ないので、対向車が来た場合はどちらかか待避所までバックする必要があります。しかしそんな区間も短くおよそ1.7km走行すると、南河内グリーンロードとの交点に出てきます。こちらの交差点は右折して進むこと220m。今度は左折します。左折すると再度山間部を走る隘路。ただ距離の割には待避所が多く設置されている印象で、対向車が来ても苦労する事はありません。そんな道路を650m走ると、お次は国道310号との交点に出てきます。右折ししばらく国道310号と重複しながら進んでいきます。
国道310号との重複区間を走る事1.8kmの交差点。左折し国道310号とはおさらばです。こちらの交差点は、一通となっていて、手前が走行車線で奥側が対向車線なので、誤って逆走しないよう注意しなければなりません。快適な二車線道路を走る事1.9km。千早トンネルを通過し、大阪府道705号線との交点に出てきます。この交点が大阪府道214号線の終点になります。


しかし忘れてはいけないのが、この大阪府道214号線の千早トンネル区間には、旧道が存在します。尚、地図によってはまだ府道として指定されていたり、指定されていなかったりしますが、旧道入り口に立てられている看板では、府道の表記となっているので、まだ指定はされているのかも知れません。ではその旧道の入り口ですが、国道310号との交点から走る事1.4kmの地点に存在します。写真が1.4kmの旧道との分岐点です。しかし最終的には工場が存在していて、工場関連の方しか走行しないと思われるため、こちらから走行する事は控えたほうが良いでしょう。それにこちらからだと、千早洞は見る事ができません。
現道の千早トンネルを通過し、右折し大阪府道705号線を160m程進むと交差点が出てくるのでこちらを右折します。すると写真の場所に出てきます。千早洞を目指す場合はこちらから進んでいきましょう。さて動画を見ていただいた方はお分かりだと思いますが、この旧道は既に車やバイクで走行する事は出来なくなっています。千早洞に行くには徒歩で向かうしかないのです。路面は蓄積物が大量で、更に水を含んでしまっているので滑って転倒しないように注意です。そんな道路を250m程進むと、目的の千早洞が現れます。
千早洞は、延長88mの、大正6年(1917)に竣工した、大阪府道ではとても珍しい、煉瓦造りのトンネルです。入り口は頑丈な柵で閉じられていて、中を通る事はできません。また中は真っ暗なため、肉眼では中の状況を確認する事はできません。フラッシュ付きのカメラで撮影すると、もしかすると中の撮影をする事ができるかもしれませんね。さてこの千早洞は、日本の近代土木遺産で、Cランクとなっています。しかしご覧のように、土砂で一部が埋まっている状況。将来的に大きな土砂崩れ等が発生した場合、この隧道を見る事が出来なくなってしまう可能性があります。もしこの千早洞を見たいとの事でしたら、出来る限り早めに訪れたほうが良いかもしれません。


【まとめ】

住宅地を抜けたり、山間部を通ったりと、短い府道ながらも色々な姿を見せてくれる楽しい府道の一つと言えると思います。特に旧道に存在する千早洞はとおススメです。しかし旧道は車両の通行は出来ないので注意です。

酷道X / 道路X

国道や県道の走行した記録を掲載しています。走行時の記録のため、現在の姿とは変わっている場合がございますので、予めご理解頂きました上でご覧頂けると幸いです。また、出来る限り気を付けていますが、誤字脱字、解説の誤り等が存在する場合もあると思われます。ご指摘頂きました際はしっかりと訂正させていただきます。youtubeにも車載動画をアップ中です!是非ご覧下さいませ。

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